アスオタウン更新(アスオ商事で出世できるようになりました)
アスオタウンを更新しました。アスオ商事に役職ができ、平社員から部長まで上がれるようになりました。
■ 昇進は、席が空くこと
がんばったから上がる、ではありません。上の人がいなくなったから繰り上がります。
上がるには出勤日数と考課点の両方が要ります。点は日々の仕事で正しい判断をすると貯まります。これまでも点は数えていましたが、どこにも使っていませんでした。
日数だけ満たして点が足りないと、席は空きますが、よその部署から知らない人が来て座ります。そのときは何も説明されません。四日たつとまた席が空くので、行き止まりにはなりません。
段は五つです。平社員 → 主任 → 係長 → 課長 → 部長。手当も上がります。
■ 辞令
昇進すると四幕の場面になります。十三秒ほどです。
会議室に呼ばれ、長机ごしに封筒がすべってきます。画面いっぱいの辞令に朱の判子がドンと落ちます。上から見たフロアで、自分の机だけが奥へすべっていきます。最後に名刺の古い肩書きに横線が引かれ、新しい肩書きが一字ずつ出ます。
幕が明けても誰もおめでとうとは言いません。給湯室帰りの先輩が「……コーヒー、飲む?」といつもと同じことを言うだけです。
行動ボタンで飛ばせます。飛ばしても昇進はします。
■ 上がるほど、仕事の中身が変わります
平社員は自分の手を動かします。上に行くほど人を動かす話になります。
主任は後輩が押した判子が逆さまです。係長は左右から同時に相談されます。課長は部下の残業を承認するかを決め、時計だけが進んでいきます。部長は「……で、この件は誰がやるんだったかな」と言う側になり、島の面々が一斉に目をそらします。
部下のしくじりはこちらのものです。主任からは四日に一度、自分が正しくやった日でも後輩が外します。
■ 上がるほど、失うものもあります
課長になると定時がなくなります。夜のフロアでも席につけます。かわりに、その時間はもう誰もいません。
部長になると、自分がいた席に今年の新人が座り、自分が平社員のころに言っていたのと同じことを言いはじめます。そして部長が二人になります。誰もそのことに触れません。
机は段が上がるたびに一つずつ奥へ動きます。右上に人事考課票が出て、勤続と考課の二本の帯で、あとどれだけかが分かります。数字を出すのは会社の中だけです。
■ そのほかの直し
大佛山へ上がる林道の入口で、山へ向かう車がずっと対向車線を逆走していました。左側通行に直しました。
枝道の森のふちが定規で切ったようにまっすぐ切れていたので、出たり引っこんだりさせました。歩道の幅も左右そろえています。
お金を全額預けると称号が「ホームレス」に下がる、夜のオフィスに後輩が残っている、といった細かい不具合も直しました。