アスオタウン更新(続かない人が社員になります・アスオ中央スカイビル・商店街の店を直しました)
東アスオを歩いている「続かない人」に声をかけて、自分の会社の社員にできるようにしました。貸事務所のビルにアスオ中央スカイビルという名前がつき、中に入れるようになりました。あわせて商店街の店の外観と中身、事務所まわりの不具合をまとめて直しています。
■ 続かない人が社員になります
東アスオの商店街を歩いている「続かない人」は、会社が続かず今日も辞めてきたところです。自分が社長になっているときだけ、話しかけられます。
続かない人「……いや、また辞めまして」
続かない人「三日。今回は三日でした」
たいち「……何が合わないんですか」
続かない人「それが、自分でもよく分からなくて」
続かない人「朝はやる気あるんですよ。ほんとに」
たいち「……うちで働きませんか」
そのあとアスオタウンの喫茶あすおで待っています。同じ席につくと、はじめて名前が分かります。
「……あ。持内一月です」
「持つに内、一月と書いてかずき」
たいち「……持たない、と読めますね」
持内「よく言われます」
持内「三月まで持ったことがないんで、ちょうどいいかと」
■ そして、すぐ辞めそうになります
事務所にいると、ときどき席を立って社長のところまで歩いてきます。遠くから声をかけては来ません。
持内「あの、お忙しいところすみません……あとで大事な話があるのですが、お時間よろしいですか?」
「いまでもいい」と答えると、わけを話します。八通りあります。
「ちょっと体調的に厳しいので、退職を考えてます」
「自分、昨日誕生日だったんすよ。なんか祝ってもらえないのが悲しくて。退職します」
「親と相談したのですが、やっぱり辞めたほうがいいのかなって」
「通勤の電車が、思ったより混んでまして」
「席が、思ったより窓ぎわでして」
引き止めれば残ります。受け入れると辞めて、また東アスオを歩いています。何度でも雇えます。会社を畳むときは、ほかの社員と一緒に法務局へ走ってきて「……そりゃないっすよ。おれ、まだ辞めてないのに」と言います。
■ 貸事務所のビルに名前がつきました
これまで「アスオ中央 ◯◯ビル 4F」としか呼ばれていなかった建物を、アスオ中央スカイビルにしました。四階建てですがスカイです。看板を出し、本店にしていれば「4F 株式会社◯◯」の板も出ます。
中の造りをアスオ中央ビルと同じ段どりにしました。1階ロビー → エレベーター → 4階通路 → 自分の事務所です。小さな雑居ビルなので受付もセキュリティゲートもありません。1階は誰でも入れて、止まるのは4階の自分の扉です。契約するまでは「(空室)テナント募集中」で、契約すると表札が社名に変わります。
事務所の中も作り直しました。入口から奥までまっすぐ通路を通し、そこには何も置いていません。以前は入ってすぐ応接ソファにぶつかり、どこが通路か分かりませんでした。左に対向島の机、右奥に社長席、窓ぎわに応接、天井には蛍光灯を吊るして、その下だけ床が明るくなります。
■ 商店街の店の入口が窓を突き抜けていました
東アスオ商店街の全十一軒で、入口の戸がショーウィンドウを突き抜けて見えていました。窓を一枚の帯で端から端まで渡し、その上に戸を重ねて描いていたためです。ショーウィンドウを入口の左右二枚に分けました。
戸そのものも縦に長すぎました。三マスの店で幅15×高さ52の一対三.五で、窓の上端から地面まで通る板に見えていました。一対二.二にし、上に垂れ壁が残るようにしています。
店ごとの飾りが戸を塗りつぶしてもいました。信用金庫は石の腰壁が戸の足もとを消して一段上に取り付けてあるように、豆腐屋は店頭の水槽が戸の上を横切って中の豆腐が「横長の四角が三つ」にしか見えず、ゲームセンターは全面ガラスが戸を埋めていました。駅そばの暖簾は建物の半分に渡って両隣の窓まで隠し、立ち食いの台と酒店の木箱は戸の前をふさいでいました。
■ 豆腐屋と印房に中身ができました
南の商店街の二軒は、外は豆腐屋と印房なのに中に入ると文具店と時計店でした。北の店の中身を借りたままだったためです。
あすお豆腐店は朝が早く六時から。水を張った台に豆腐が沈んでいます。アスオ印房には印材の棚(柘・黒水牛・チタン)と、万力とルーペの彫刻台があります。
豆腐屋のおかみ「木綿?絹?……鍋なら木綿にしときなさい」
印房の主人「実印は崩して彫る。……真似されると困るからな」
■ そのほか直したところ
ゲームセンターの台が一台も遊べませんでした。駄菓子屋の一台だけを見ていたためで、東アスオのゲームセンターに並ぶ十一台がすべて飾りになっていました。
停めた町で愛車に乗れませんでした。降りるのはどこでもできるのに、乗るのはアスオタウンと東アスオだけを見ていたためです。官庁町・ビジネス街・温泉郷・アスオ川・上アスオ・海・剣道場・迷いの森の十の町で、停めたきり乗れなくなっていました。
コワーキングスペースの社員が一人も見えていませんでした。席が長机の裏に入っていたためで、見えていたのはもとから居る常連四人でした。長机の上を歩けてしまうのも直しています(不動産屋と病院の机も同じでした)。
本店を移しても前の場所に社員が残っていました。自宅にもテントにも立っていたはずです。本店の住所に「(もと長屋)」という但し書きが混ざっていたのも直しました。登記事項証明書にはそうは載りません。
そのほか、営業モード中に受付と話せず入館証が借りられなかったこと、コワーキングに八百屋の「とれたてやさい」が貼ってあったこと、棚が壁からはみ出していたこと、内装の人が壁の上に立っていたことなどを直しています。