アスオタウン更新(逮捕→取調べ→裁判→刑。新しい町「アスオ官庁町」)
アスオタウンを更新しました。捕まったあとが、その日のうちには終わらなくなりました。
■ 軽すぎました
これまでは、無免許運転で検問に引っかかると、罰金五万円をその場で取られて留置場に八秒入り、「もう帰っていいぞ。次はないからな」で終わりでした。ピンポンダッシュより軽い状態です。
作り直しました。
現行犯逮捕 → パトカーで連行 → 取調べ → 呼出状 → 出頭 → 裁判 → 判決
段階は時間ではなく、自分で足を運ぶことで進みます。途中で閉じても続きからです。
■ 取調べ
警察署に取調室ができました。スチール机とパイプ椅子と記録係。カツ丼は出ません(「出ませんよ、そんなもの」)。
供述を四つから選べます。選んだものが、あとの刑の重さに効きます。
- 「……はい。免許は 持って いません」
- 「急いで いたんです」
- 「免許なら 持って います」(照会はもう済んでいます)
- (黙って いる) ……壁の時計が、いつのまにか進んでいます
そのあと指紋を十本、番号を持って顔写真を二枚、最後に調書へ拇印です。愛車はレッカーで持っていかれます(引き取りに 35,000円)。この時点から免許は七日間取れません。教習所でも試験でも断られます。
「帰ってけっこうです」と言われても、こちらから外へは出しません。自分で出口から帰ってください。
■ 呼出状は、翌日以降に郵便で届きます
その日のうちには来ません。日が変わってから外を歩いていると、郵便受けに白い封筒が入っています。
「上記の 事件について 審理する ので、出頭して ください」
■ 新しい町「アスオ官庁町」
裁判所は、アスオ中央の駅から北の坂を上がりきった行き止まりの町にあります。
用のある人しか来ない場所です。店が一軒もありません。自販機と灰皿と木のベンチと掲示板しかありません。
庁舎は三つ。アスオ簡易裁判所・アスオ法務局・アスオ地方検察庁。三つとも中に入れます。
- 裁判所 所持品検査の門、受付のアクリル板、開廷表の電光掲示、給湯機、公衆電話
- 法務局 四連の窓口(登記/供託/戸籍/人権相談)、壁一面のファイル棚、記載台の鎖でつないだボールペン
- 検察庁 受付だけ。奥は鉄の扉に「関係者以外 立入禁止」
外には、用のある人が車で来て、駐車場に停め、庁舎に入り、しばらくして出てきて、乗って帰ります。走っている車にぶつかるとはねられます。
■ 裁判
人定質問 → 起訴状朗読 → 罪状認否 → 論告求刑 → 最終陳述 → 判決。罪状認否と最終陳述で、もう一度だけ選べます。
木槌は鳴りません(日本の法廷にはありません)。傍聴席には誰もいません。国選弁護人は「……以上です」しか言わず、一度もこちらを見ません。
裁判官は法壇の奥にいて、顔から上だけが出ています。法帽と法服、鼻の先にかけた老眼鏡。
■ 刑は三つ同時にかかります
- 罰金 30〜60万円(供述 × 罪状認否 × 最終陳述 × 悪名 × 前科で動きます)
- 免許取得禁止 実際の日数で七日間
- 前科 一犯
払えなくても詰みません。労役場に留置され、一日五千円ぶん働いて返します。作業は袋貼りで、刷毛の印を真ん中で止めれば三日ぶん進みます。上手ければ二十回、いちばん下手でも必ず終わります。
■ 車を持っていったときも、裁判になります
停まっている車やバイクを拝借して捕まったときは、これまで留置場八秒で終わっていました。無免許運転より車両盗難のほうが軽いという逆さまが残っていたので、同じ道に通しました。
- 窃盗 懲役十月。初犯は執行猶予
- 窃盗+無免許運転 懲役十四月。同上
- 執行猶予中にもう一度やると、実刑です。
実刑になると刑務所に入ります。ここには遊びが一つもありません。起床、点呼、作業、昼食、作業、運動、点呼、就寝。こちらから選べることは何もなく、それを見ているだけです。七日ぶん過ごすと出所します。
■ そのほか
- 東アスオの歩行者天国に、「あんまり面白い店がない」と言う人を八人足しました。実際に少ないので、隠さないことにしました。「電車で 一時間 かけて 来ました。……はい。一時間 かけて、これです」
- 「続かない人」の団地に入れるようになりました。一年開いていない段ボール、一着だけの背広、×が三つついたカレンダー、求人誌の山。
- マイホームの敷地の中に街灯が立っていたので、外へ出しました。
免許は、アスオ自動車教習所でちゃんと取れます。取ってから乗ってください。